2006年7月19日

富士山。

・・・昨日書いた、富士登山の続き・・・。

楽ってわけじゃないけども、ちょいと富士登山してみるか!ってんなら、七合目が限界ですよ。ホントつらいんです・・・俺の場合、足腰が痛いわけで もない、高山病が苦しいわけでもなく、呼吸が上がりっぱなしになって超過呼吸状態に陥ったのね。気休め程度で持って行った酸素も、ホント気休め・・・吸っ てる感覚はあるものの、効くーっ!って感じが全く無い。とりあえず吸ってる感じ。

さて、休んでばかりもいられなくって登り始めるのです。・・・がココからは様子がおかしい・・・崖ですね、ハッキリ言って。両手両足で岩肌にしが みつきながら登るから、金剛杖がハッキリ言って邪魔!人も列を成して登るもんだから、ちょいと手を滑らして杖を落としたら、下の人に刺さりますよマジで。 杖を片手に、岩や鎖や草なんかを当たりかまわず掴まなければ、しょうがないんです。だんだんと吹く風も強くなってきて、ときおり吹く突風にはマジで死ぬ思 いです。岩肌を掴んでいる時には何とか耐えられるけど、両足で立って掴む所を探している時に突風が吹くと、後ろに引っ張られて奈落の底へと・・・落ちそう になるんです。冗談抜きで。

足場ばかり気にしながら登っていて、ふと上を見上げたら、もう目の前には山小屋が見えるじゃないですか。は、八合目だぁー!・・・と思って、死ぬ 思いで一気に駆け上がりましたよ・・・さっさと座って休みたい思いでね。そういや、この辺りの山小屋の登り口は、それまでの道と比べて、ドコもやたら急で やんのさ。すごく狭いは、坂は急だわ、横は崖だわ・・・その時は夢中だから特に気にしなかったけども、普段はあんな所に近づかねーって。

で、山小屋に到着したわけです・・・が、七合目?なのですよ。どうやら、ここら一帯が、ずっと七合目みたいですね・・・って、おい!紛らわしいか らやめてくれ・・・コッチは死にそうなんだよ。今になって考えると普通なのかもしれんが、その時は何の嫌がらせだい?ぐらいにしか思わんかったね。

かなりへこみながら、呼吸を落ち着かせていると、空から何かが・・・雨?のわけないよな。出発の3 日位前から、毎日のように週間を天気見てましたよ。最初は、降水確率70% とかなってて超ブルーだったのに、その翌日は40% で、さらに出発前日は10% と、日に日に良くなっていって、こりゃ絶対当日は晴れだな!ワッハッハ・・・と考えていたんですからね。

ザー。本降りキタコレ。速攻で持参のカッパを装備して、体力も消耗・・・気持ちもゲンナリ。逆にイラつきながら、さっさと登り始める事に。崖の岩 肌、小石フカフカな坂道、同行の2 人には常に先に行ってもらって、一人真っ暗な闇の中、雨に打たれてロンリーウルフ。1 分ほど歩っては5 分ほど休むの繰り返し・・・やがて見えてきた山小屋・・・七合目。

ハァハァ息切らせながら、合流した2 人としばし休憩。と、そのうちの一人の言葉・・・寒い、体冷えちゃった、休みすぎて・・・ごめんなさい俺のせいです。さて、焼印でも・・・雨降ったから終 了・・・だとさ。外は暗いです、雨降ってます、呼吸が苦しいです、でも幸い寒くはありません(俺だけが。)。

歩き始める。すぐ2 人とは、はぐれますさ。雨の中、一人座り込みます・・・呼吸が荒いの。それでも人の列は続きます・・・負けじと流れに乗ります、すぐそれますね。俺を照ら すのは、おでこに付けたヘッドライトのみ、それが俺の存在そのものなのです。・・・が、やがて雨のせいか、ヘッドライトが消えました。・・・文字通り、目 の前が真っ暗ですよ。泣きたかったですよ。・・・座り込んで、後方から来た人の明かりを拝借しながら付いて登ります・・・八合目。ついにキタ。

・・・いつまでたっても相変わらず筋肉痛・・・富士山は人をコレほどまでにダメにしてしまうのか・・・続きはまた。

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