2005年7月27日

恐山。

夏のこの季節になると、怖いところ、いわゆる心霊スポットに行ってみたくなる。で、心霊スポットと言えばで漠然と出てきたのが青森県の恐山。なんとなく行ってみたいなーとの衝動から、4~5年前のこの季節、車をブーンと走らせて行ってきた。天気も上々。

近づくにつれて腐った卵のにおい(硫黄臭)がしてくる。あたりもうっそうとした森からバッと開けて白い台地が広がる。見た目からして恐怖を感じる、ワクワク。

しかし、いざ散策してみると心霊で怖くて面白そうといったイメージを抱いていたものが、全て吹き飛んだ。ものすごく哀しい土地だった。・・・慰霊の地・・・なんだと改めて思う。

散策する道端に小さく立てられた看板を見た。
「お父さんありがとう。お母さんの心配はしなくても平気だからね。・・・さようなら。」
・・・大体このような事が書いてあった。そんなのを見ながら歩いていると、ワクワクしながら来た自分が恥ずかしかった。切なかった。

決して興味本位で行くべきではないが、これを読んで行ってみたいと思った人は、是非一度訪れてみるといい場所だと思う。

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